為替リスクがもたらす日本産業への影響
「為替」と聞くと皆さんが思い浮かべるのが「円」と「ドル」でしょう。
やはり米国はいろんな意味で我々の生活に深くかかわってきてますよね。
「為替」とは通貨の異なる国際間の貸借取引関係を円滑・安全に行うための決済の方法です。
その値は24時間刻々と変化します。
これを「為替レート」といいます。
では「為替リスク」とは…
例えば日本がアメリカへとある商品を1万ドルで売ったとします。
(※米国への輸出の場合はドルで計算されます。これをドルベースと言います。)
受け取った1万ドルは「円」に交換します。
その時の為替レートが1ドル=100円だった場合、
円ベースでの受取額は100万円となります。
ところがその時の為替レートが1ドル=90円だとすると、
円ベースでの受取額は90万円となり、10万円の赤字となってしまいます。
この一連のリスクを「為替リスク」と言います。
手取額を同額にしようと思うと、商品の値段をその分値上げしなければならなくなります。
そうすると製品が売れなくなり、輸出の数量が減ってしまいます。
おもにこの影響を強く受ける産業は「輸出」です。
逆に「輸入」の場合だと1ドル=100円の交換レートで、
1万ドルのものを輸入した時には100万円払う必要がありますが、
1ドル=90円の場合だと90万円で済みます。
10万円分お得に買い物できますね。
特に日本経済は輸出・輸入がGDP(国内総生産)の多くを占めているために、
為替の変動が大きな影響を及ぼします。
そしてそれは我々の生活の身近な所でも感じられることですよね。
さて「為替リスク」は「輸出・輸入」産業に大きな影響を及ぼしますが、
我々のように投資を生業・趣味?・生活の糧??としている者にも
大きな影響を及ぼすことがあります。
最近で言えば「FX」(外国為替証拠金取引)が流行りでしょうか?
これは「為替リスク」を逆手に取った投資ですよね。
勿論、普通の「外国株式」の取引にも大きな影響を及ぼします。
そして一番大きな影響が出る取引は…
「外国債券」の取引でしょう。
特に最近は高金利の外国債券が沢山あります。
日本の債券の超低金利を考えれば羨ましいほどの金利です。
しかし…一番の問題はその債券を「長期で保有」するという点です。
「FX」「外国証券」はその気になれ瞬間トレードが可能ですが、
「外国債券」はそうはいきません。
中には一度購入すると数年間、売買できないものもあります。
ある証券会社の外国債券の案内を見てみましたが、
殆どが期間2年〜10年ほどの長期債券です。
10年後、「為替」でどんな「リスク」を負っているか分からない…
ちょっと怖いお話です。
無論、満期前の解約も可能なのですが、
その時の金利によって買値を下回る可能性があります。(逆に得する場合もあります)
またその時の「為替レート」の如何によって金利分が相殺されてしまう場合もあります。
『満期が複数年に渡る債券(=流動性が低い)』
だから 高金利!!(+ハイリスク) なんです。
しかし…それをローリスク・ハイリターンにする方法が…
ハゲタカ債券投資法
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